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『闇に抱かれて』  第四章

『闇に抱かれて』
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(四)

智彦は煙草の火を消すと、美也子の乳房を鷲づかみにした。

「あっ、何をするの!」

美也子は小さく叫んで手を振り解こうとした。それには構わず智彦は、助手席の美也子を横から覆い被さるように押さえ込み、機先を制して口唇を重ねた。

「う、んんん…」

口唇を吸ううちに、美也子は抗う力を失っていった。
智彦は再び柔らかな乳房を掌中に収めると、セーターの上から丹念に揉みしだいた。

「ううん」

舌先を絡めたまま、美也子が小さな喘ぎを漏らした。
それを見計らっていた智彦は、名残惜しげにゆっくりと口唇を離した。

うっとりと潤んだ美也子の瞳に、緑色にしたパネルの光が滲んでいる。

「もう、こんなところで…他人に見られたらどうするの?」

美也子は声を甘く潤ませて言う。

「大丈夫だよ。深夜こんなところに来る人はいないさ。車もほとんど通らないしね」

「でも、家の方がゆっくりできるのに」

「たまには刺激が必要なんだよ」

智彦はそう言い訳をして、美也子のセーターを捲り上げた。
車に乗るだけだと思っていたからか、美也子はノーブラだった。

豊かな膨らみがブルンと震え出た。
緑色の光を浴びた乳房は、滑らかな球面をエメラルドのように輝かせていた。

かつては巨乳グラビア・アイドルさながら、重力に反してぐっと迫り上がっていた美乳も、子供を産んだ今は、やや垂れ気味でしゃくれた形に変わっていた。

だが智彦には、完璧な半球形の乳房よりも、生活感が滲み出た今の乳房の方が魅力的に思えた。
先端につんと突き出した大きめな乳首が、いじましいほど愛らしかった。
つづく…

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『闇に抱かれて』 第三章

『闇に抱かれて』
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(三)

家から十分ほど走ると、幹線道路を外れて横浜港の埠頭へ続く道に入った。
車はオレンジ色の照明が夜空を焦がす埠頭を掠め、暗く殺風景な倉庫街へと進んで行く。
通行人はもとより行きかう車もない。

「ドライブにしては寂しいところね」

「たまには二人きりになれるところもいいだろう」

「二人きり?嫌だ、美彦が寝ればいつも二人きりじゃない。何か変よ…」

美也子は訝しげな顔をして呟いた。

倉庫街の裏手にこんもりとした木々が見えた。
無人の倉庫に囲まれた五百坪ほどの小さな公園だった。

周囲は人の背丈ぐらいの垣根に覆われ、街灯が四本ばかり心寂しく滑り台とブランコを照らしている。

「あら、住宅もないこんなところに公園があるわ」

「ほう、珍しいな。でも倉庫で働く人が、昼の弁当を食べるのには良さそうだな」

すでに何度か下見をしていたのだが、あたかも偶然を装うように驚き、智彦は、公園の入り口に近い暗がりの道に、助手席側を夾竹桃の垣根に接して車を停めた。

「…あなた?」

美也子の問いかけには答えず、智彦は気づかれないように周囲を確認した。

公園に人影はなかった。近くに停まっている車もない。
倉庫街なので道幅は広いが、裏通りに当たるため、まず他の車が通行する可能性も薄い。

また三百メートルほど走れば、幹線道路に通じており、もし暴走族が現れたとしても、すぐに逃げ出すことができる。
エンジンをかけたままの状態で、智彦はヘッドライトを消した。

社内は仄暗い闇に包まれた。

公園の明かりは垣根に遮られ、エアコンの操作パネルとオーディオだけが、冷たい緑の蛍光色を車内に燈していた。
智彦は再び煙草に火をつけた。

「こんなところで車を停めてどうするの?」

美也子は辺りを見回しながら、責めるような口調で聞いた。
闇の中、小さな緑の燈火が、不安そうな美也子の表情を浮かび上がらせている。

同時に、豊かな乳房が深い陰翳の中で緑の光りを浴び、柔らかなセーターを誇らしげに隆起させていた。
つづく…

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『闇に抱かれて』 第二章

『闇に抱かれて』
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(二)

澄み切った月の光が、深夜の住宅街に冷たく降りそそいでいる。
寝静まった家々と人通りのない舗道が、幽かに青白く浮かび上がって見える。

都築智彦は、フロントガラスに冴えた月を映しながら、ワンボックスカーを走らせていた。
普段と変わらない安全運転だが、口にくわえた煙草は忙しく火球が踊っている。

住宅街から幹線道路へ抜ける交差点で、智彦は車を停めて信号が変わるのを待った。

「ねえ、ちょっと寒いわ」

助手席の妻、美也子が言った。

「ああ、さすがに夜は冷えるな」

操作パネルに手を伸ばしてエアコンを付けた智彦は、横目でちらっと美也子を見た。

結婚して十二年。
飽きるほど長く夫婦を続けているが、意識して妻の顔を見るのは久しぶりだった。

出会った頃には幼く見えた童顔も、三十路の半ばに至って、遅咲きの色香を放ち始めている。
くりくりした円らな瞳とちょっと低めの鼻梁、そしてピンクのミニバラにも似た愛らしい口唇が、肩まで伸びた栗色の髪に映えている。

車はネオンが残る幹線道路へ滑り出した。
午前零時。外食チェーン店とコンビニばかりが、路上に店内の明かりを映している。

「あなた、コンビニ通り過ぎたわよ」

美也子が後ろを振り向きながら言った。

「…いいんだ、別に」

「いいんだって、コンビニへ煙草を買いに来たんでしょ?」

小学五年生になる息子の美彦が寝た後、智彦は煙草を買いに行くのにつきあえと、美也子を誘ったのだった。

「コンビニは逃げたりしないさ。明日は会社も休みだし、たまには夫婦で深夜のドライブとしゃれこむのもいいだろう?」

「若いカップルじゃあるまいし…変な人」

少しはにかんだ表情をして、美也子は首を傾けてクスクスと笑った。
満更でもない妻の態度に智彦は安堵した。

煙草を買うのは深夜のドライブに連れ出す口実に過ぎない。
智彦の胸中に秘めた真の目的は、この車の中で美也子に裸身を晒させることだった。
つづく…

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『闇に抱かれて』 第一章 

 闇に抱かれて

欲望を我慢していたのか、口唇を重ねると狂ったように舌先を押し込んできた。
(これが美也子か)智彦は心中でうめいた。

『闇に抱かれて』
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(一)

『夫婦交際♂♀出会いのホームページ』
― カップルからの掲示板 ―

NO.3510  2003年11月××日
★妻の痴態を覗いてください
投稿者 中年夫婦

『初めまして。横浜に住む♂三十八歳(会社員)♀三十五歳(専業主婦)の平凡な夫婦です。
子供が小学校高学年に上がり、慌しかった子育てもやっと一段落しました。

しかしふと気がつくと、肝心な夜の夫婦生活はセックスレス寸前。
そこで新しい刺激を求めて投稿を決意しました。

いつか3Pを、と熱望する私ですが、今はまだ真面目な妻を説得できずにいます。
少しずつ時間をかけて、妻を淫らな女にしていこうと思っています。

そこで第一弾。
初めての試みなのですが、妻を車で外に連れ出し、カーセックス(最後までは無理でしょうが…)こっそり覗いてくれる単独男性を募集します。

妻は子供を産んで体の線は多少崩れていますが、乳房が大きいぽっちゃりタイプの熟女です。
なにぶんにも初心者ですので、焦らず末永くお付き合いくださる近隣の方、ご返信を宜しくお願いします。』

NO.3510-1  2003年11月××日
返信―優しくリードします
投稿者 浜っ子

『横浜在住の四十二歳独身です。何度か3Pの経験があります。
お任せ戴ければ、必ず奥様を淫らな女に変身させてみせます。

ペニスは大きく、体力には自信があります。ご主人の目の前で、奥様を悶え狂わせることをお約束します。
ちなみに身長一八○センチ・体重八十キロです。宜しく。』

NO.3510-2  2003年11月××日
返信―覗き大好き男です
投稿者 壁の穴

『川崎に住む三十三歳既婚者です。
結婚後も妻の体に見向きもせず、趣味の覗きに精進しています。

暗闇・遠距離にも対応できる超望遠赤外線カメラで、ご夫婦の営みをあますところなく盗み撮りします。
宜しくお願いします。』

NO.3510-3  2003年11月××日
返信―熟女に憧れる大学生です。
投稿者 晶

『横浜市に住む十八歳の大学生です。
田舎から上京して寂しいアパート暮らしをしています。

母親に甘やかされて育ったせいか、一人暮らしを始めてからは、年上の女性への憧れが募るばかりです(マザコン?)

身長一七五センチ・体重六十キロ。趣味はテニスですが、体力的にはあまり自信がありません。
女性経験は風俗だけです。

勿論、覗きも3Pも経験したことがありません。
書けば書くほど頼りない感じですが、一生懸命がんばりますのでお誘い下さい。』

つづく…
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『再びの夏』 最終章

『再びの夏』(二十三)
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(二十三)

邦彦は、ワインを飲みながら由紀子の話を聞いてくれた。

「ふ〜ん、ご主人が早期退職するの」

「ええ、聞いた途端に目の前が真っ暗になっちゃった」

「まあ、早期退職しなくても、いつかは会社をリタイアする日はくるけどね」

「でもこれから死ぬまで、あの人とずっと一緒にいるのかと思うと地獄よりつらいわ」

由紀子はほうっと大きくため息をついた。
邦彦はしばらく考え込んでいたが、にっこり笑って思いがけないことを言った。

「それなら由紀子も早期退職すれば?」

「え?」

「つまりさ。ご主人の妻としての仕事を、二十年ばかり早めに辞めさせてもらえばいいじゃないか」

「それって熟年離婚しろってこと?それも考えたけど、老後の生活が…」

邦彦はチッチッと舌打ちして指を振った。

「馬鹿だなぁ。早期退職っていうのは、会社の本音はリストラだけど、建前はご主人が言った通り、第二の人生のスタートを早めに切ることだろう」

「でも第二の人生なんて…ないわ」

「鈍いな。つまりご主人と別れて、僕と一緒に暮らそうってプロポーズしているんだよ」

由紀子はポカンとして邦彦を見つめた。

「…だ、だって、あなたにも奥さんがいるじゃない」

「心配しなくていい。いつかこんな日が来るだろうと思って、妻が浮気している証拠を握っているんだ」

「浮気?」

「ああ、結婚した当初から怪しいと思っていたんだが、妻は声楽の師匠にあたる爺さんの妾みたいなものだったんだ。興信所を雇って調べたら、爺さんとホテルの部屋に入る妻の写真を送って来たよ」

「まあ、酷い」

「でもそれはお互い様だろう。もう両親も死んだし、子供もいないから、誰に気兼ねなく離婚できるってわけだ」

邦彦はワインをグラスから飲み干すと、由紀子の手を握った。

「結婚してくれるだろう?」

「で、でも、私、あなたより十一も年上のお婆さんだし…」

「そんなことは二十六年も前からわかっている。今までは日陰で愛し合ってきたけど、残りの人生は日向で一緒に過ごしたい。明日、ご主人に退職届けを出してくれるね?」

「…はい」

涙で邦彦の顔が歪んで見えた。
向いの部屋で熟睡中の郁夫にはすまないが、これから一緒に邦彦と暮らせるという喜びがこみ上げてきた。

邦彦は由紀子をベッドに誘った。
由紀子は、恥じらう新妻のように、邦彦の胸に顔を埋めた。

「ところで、今夜は元亭主に抱かれたの?」

「え?ええ…まあ…」

「僕を裏切って浮気したんだ」
「浮気だなんて…のしかかってきて、勝手に一人でいっちゃっただけよ」

「でも浮気は浮気だ。妻には最初の躾が肝心だ。今夜は厳しいお仕置きをしてやるから覚悟しろよ」
そう笑いながら言うと、邦彦は由紀子の上に覆い被さってきた。
終わり

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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご 挨 拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。                
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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