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『あやかしの肌』・・・第三章

     『あやかしの肌』
第三章
ネット小説ランキング>【R18官能部門】>あやかしの肌

女と目が合いました。
ふっと口許に淫らな笑みを浮かべた女は、男を蕩けさせる目であたしを誘ったんです。
すっかり腑抜けになったあたしは、命じられるまま、ふらふらとお堂の中へ入って行きました。

あたしは五人の男達に混じって女の肌を弄りました。
いや、ぞっとしましたよ。
男を狂わせる肌と言うんでしょうか。
とにかく触り心地がいい。この世のものではありませんでした。

柔らかいとか、滑らかだとか、教養のないあたしにはとても言葉で伝えられません。
まるで女の肌に吸い込まれ、腹の中の赤子に戻るような安らぎを感じて、あたしはただただうっとりするばかりでした。

それからどうなったかって?
いえ、もうこの先は許して下さいな。

今もこの手に弁天様の肌触りが残っていますよ。
お堂にいた男達も同じでしょうが、あたしは死ぬまであの肌が忘れられないでしょうね。

古女房の肌なんか触ったら、せっかくの感触が穢れてしまいますよ。
もう一度あの肌に触れられるなら、あたしは今の暮らしを捨てても構いません。

無心にあの肌を撫でていたいんです。
あの肌に包まれながら死んだら、そりゃ極楽浄土へ行けるに違いありません。

正気かですって?
ええ、裸弁天の肌は、触った男の人生さえ変えてしまう魔力を持っているんですよ。
つづく・・・

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『あやかしの肌』・・・第二章

     『あやかしの肌』
第二章
ネット小説ランキング>【R18官能部門】>あやかしの肌

でも驚いたのはそれだけじゃありません。
目を凝らすと、板敷に座って女を見上げる男の影に気づきました。

夜這いじゃないかって?
そりゃあたしだって若い頃は、近所の四十路の後家に通ったから知っていますよ。

ところがそんなありきたりな話じゃないんです。
男五人が裸の女を真ん中にして車座になっていたんです。

女一人に男が五人ですよ。
それもがっちりした体つきの若い男ばかりでした。
女だって見たところ三十歳そこそこの若さですからね。

あたしは固唾を呑んで、事の成り行きを見守りました。
するとね、座っていた男達が一斉に女を取り囲みましてね。

ええ、素っ裸の女にです。
ある者はうなじから肩へ、ある者は背中から尻へ、ある者はつま先から太腿へ・・仄暗いお堂の中で、男達は思い思いに女の体を撫で始めたんです。

いや、もうあたしは吃驚するばかりで。
だって真っ白い女の肌に、十本の手が絡みついているんですよ。

執拗に女の肌を撫でる男達の息が、次第に荒々しくなっていくのがわかりました。
五人の男達に身を委ねた女もまた、恍惚とした顔を月の光に映して、ヒクッヒクッと体を小さく震わせ始めたんです。
ところがその時、お堂の近くに繋いでいた仔馬が嘶いたんです。
はっと男達の動きが止まりました。

そりゃ逃げ出そうとも思いましたよ。
でも金縛りにあったように体が動きません。
つづく・・・

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『あやかしの肌』・・・第一章

         あやかしの肌
女の肌。
乳房や性器に執着するように、肌の触感もまた男を狂わせる女の性なのです。
魔性の肌に魅入られた男の物語をご紹介します。
月刊『小説NON』に掲載された作品です。
江戸川乱歩的な偏執的ストーリーをお楽しみください。

『あやかしの肌』
   第一章
ネット小説ランキング>【R18官能部門】>あやかしの肌

そりゃ綺麗な女でしたよ。
あたしは博労ですから、馬の売り買いであちこちの村を渡り歩きますが、あれほどの別嬪にはお目にかかったことがありません。

どこで見たかって?
ええ、村外れのお堂ですよ。

隣村で商いを終えたあたしは、仔馬を曳いて峠を越したんですが、途中で日が暮れてしまいましてね。
野晒しよりはましかと、お堂を借りて夜明かしすることにしたんです。

月は出ていましたが、お堂のある雑木林は暗くて不気味でね。
昼間でも寂しいところですから、夜更けともなれば人通りなどまったくありません。
ところが荒れ果てたお堂に近づくと、中から人の気配がするじゃありませんか。

夜盗かと身震いしましたよ。
馬を木に繋いだあたしは、蜘蛛の巣だらけの破れ戸からそっと中を覗いてみたんです。

いや、驚いたの何のって。
八畳ほどの薄汚れた板敷に、一人の女が立っていたんですよ。

それも真っ裸でね。
すらりとした女の真っ白い体が、窓から射し込む月の光に、ぼうっと青みを帯びて照らされているんです。
狐や狸の仕業かとも疑いましたが、あたしはその美しさにすっかり魅入られてしまいました。

弁天様・・ええ、本物の裸弁天が現れたようでしたよ。
気が動転したあたしは、もう足がガクガク震えちゃって、情けないことに立っているのがやっとでした。
つづく・・・

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『風媒花』・・・最終章

『風 媒 花』
  最終章

一馬と一哉、三十二年前、一人息子、仙台で会社経営――先ほど感じた胸騒ぎが、次第に現実味を帯びて知彦に覆い被さってきた。
意を決した知彦は清子に尋ねた。

「か、一哉君の苗字を知っているか?」

「ええ、確か館内って言っていたわ」

知彦は顔から血の気が引くのがわかった。

(嘘だ・・あり得ないことだ・・あってはならない偶然だ・・)

風で運ばれた遺伝子が、逆風に乗って再び戻って来たとしたら、因果応報の業火で知彦は身を炙られなければならない。
知彦は狂わんばかりに懊悩した。

兄妹婚など許されるはずがない。
だが三十二年前の出来事を公にすれば、生木を裂かれた香織は、知彦を信じてきた清子は、幸せな久喜家は、火達
磨となって修羅場へと転落するに違いない。
知彦のグラスを持つ手が震えた。

(落ち着け。まだ自分の子供と決まったわけじゃない)

美幸が産んだ子が男だとは限らない。
顔が似ていても他人の空似と言う故事もある。

館内姓など日本にいくらでも住んでいる。
仙台にだって館内と名乗る旧家は腐るほどあるはずだ。
清子が心配そうに知彦の顔を覗き込んだ。

「どうしたの? あなた、顔が真っ青よ」

「・・あ、ああ」

知彦が額の汗を拭った時、突然個室の扉が開いて香織が現れた。

「遅くなってごめんなさい。なかなか駐車場が見つからなかったの」

息を切らした香織の背後に、黒い影が控えているのを知彦は見た。

「いいから早く入りなさい」

清子が香織を個室に招き入れた。

「えへへ・・その前に紹介します。私がおつきあいしている館内一哉さんです」

その黒い影がぬっと前に立ちはだかった。
知彦は恐る恐るその顔を見上げた。
   ――閉幕――
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『風媒花』・・・第二十三章

『風 媒 花』
  第二十三章

遠くで清子の声がした。

「・・あなた、あなたったら」

知彦は夢から醒めたようにぼんやりと清子を見返した。

「やあねぇ、いくら呼んでも返事をしないんだから」

「ああ、ちょっと考えごとをしていたんだ」

知彦はテーブルのビール瓶をつかむと、清子と自分のグラスに注ぎ足した。
まだ娘の香織とその恋人は現れない。
再び知彦は、窓の下を行き交う雑踏へ目を遣った。

強い風が吹いた。
店頭の幟が一斉にはためき、街路樹の枯葉が善鄰門を越えて夜空へと舞い上がった。

(風媒花・・か・・)

スギやヤナギのように、花粉の媒介を風に頼る植物を風媒花と言う。
美幸は風だった。
知彦の遺伝子は、あの夜、美幸と言う風に運び去られたのだ。

(どこまで飛んで行ったのか・・)

美幸の卵子と結合した知彦の遺伝子は、遥か遠い街で、生命として根を下ろしたのだろうか。
知彦そっくりの子供が、実の父親も知らない街で暮らしているのだろうか。
急に知彦は現実へ引き戻された。

「彼ね、パパに似ているんだ」

香織の言葉が妙なリアリティーをもって耳朶に蘇った。
慌てて知彦は清子に聞いた。

「一哉君は何歳なんだ?」

「三十か三十一歳だって聞いたけど」

「仙台で大きな会社を経営している家の一人息子だったな」

「そ、そうよ」

ぼんやりしていた知彦の急変ぶりに、清子は吃驚したように目を丸くした。
つづく・・・
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『風媒花』・・・第二十二章

『風 媒 花』
  第二十二章

知彦の脳に稲妻が走った。

「お願いだから、中に出して!」

絶頂を迎えた美幸の叫びが耳に蘇る。
知彦は妊娠する心配がない日だと早合点した。
だがあの積極的な美幸の態度が、受精を求める雌の本能だったとすれば・・

「ところで・・久喜君の血液型は?」

あの時、何故一馬は知彦の血液型を聞いたのか。
そして知彦が美幸と交わっていた時、あの背後に感じた視線は・・
知彦は顔面蒼白になった。

(まさか・・)

もし一馬が男性の不妊症ならば、旧家の血筋を絶やさないために、病院で人工授精を試みるに違いない。
男性が無精子である場合、医学生など第三者から精子の提供を受ける。
だがその精子の提供者は、生涯決して明かされることがないと言う。

(館内夫婦がそれを望まなかったとすれば)

一馬は、自分が選んだ男の遺伝子で、美幸を妊娠させたかったのだ。
そして白羽の矢が知彦に立った。
あの夜、酒盛りが始まる前、夫婦は知彦について議論を交わしたはずだ。

そして一馬も美幸も、知彦の遺伝子を自分達の子供とする決意をしたのだ。
むろん一馬は酔って寝た振りをして、美幸が受精する瞬間を隣室から見守っていたに違いない。

知彦は箸を持ったまま凍りついた。
昨日より会津の空は青く晴れていたが、知彦の心には、どんよりと黒い雲が一面に低く垂れこんでいた。
つづく・・・
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『風媒花』・・・第二十一章

『風 媒 花』
  第二十一章

すぐに絶頂はやって来た。
知彦は美幸の花奥から慌てて肉茎を抜こうとした。

「ダメ、抜いちゃダメ」

「で、でも・・」

「いいの・・中に・・お願いだから、中に出して!」

いきなり美幸は、知彦の腰を両手で抱えるように押さえ込んだ。

「い、いきます・・」

知彦は小さく告げると、ぎゅっと締めつける美幸の中へ、間歇的に精液を吐き出した。
美幸はひくひくと花奥を痙攣させながら、知彦の精液を奥まで受け入れたのだった。

夜が明けた。
知彦は自分の部屋で目を覚ました。

(昨夜のことは現実だったのだろうか?)

だがそれが夢でない証拠に、筋肉痛で体が悲鳴を上げていた。
呆とした頭で知彦は食堂へ向かった。
食堂の扉を開けると番頭が朝食を運んできた。

「おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?」

「ええ、温泉で体が温まったから、それほど寒くありませんでした。ところで昨夜泊まっていたご夫婦は?」

「ああ、館内さんですか。もうとっくに出かけられましたよ」

知彦はほっとした。
美幸の顔をもう一度見たかったが、一馬と顔を合わせるのはさすがにばつが悪かった。

「あのご夫婦はよく来られるんですか?」

「ええ、三ヶ月に一度ぐらいでしょうか。ご夫婦はお子さんができないらしく、この温泉に足繁く通って来られます」

「子供ができない?」

「はあ、この熱塩温泉は子宝の湯として有名でして」

「子宝の湯?」
つづく・・・
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『風媒花』・・・第二十章

『風 媒 花』
  第二十章

不思議な感触が知彦の肉茎を包んだ。

(な、何だ?)

そこは変幻自在の小宇宙だった。
硬い襞壁がぎゅっと挟みつけたかと思えば、いくら突いても底がないどろどろした溶鉱炉へと姿を変えた。

「あっ・・ああっ・・凄い、凄く気持ちいいわ・・」

知彦は力任せに突いた。
ただ一心に突くことしかできなかった。

「く、久喜さん・・いいの・・蕩けちゃいそうよ・・」

下になった美幸の乳房が、上下左右に弾んで揺れている。
再び分散していた悦楽の粒子が、肉茎の先へと集まって凝縮していく。
ふと知彦は背中に視線を感じた。

(えっ?)

美幸を犯しながら振り向くと、閉めた襖が僅かに開いているような気がした。
襖の向こうは暗くてよくわからないが、誰かに覗かれているような気配を感じたのだ。

だが知彦はそんな予感を一笑にふした。
隣室には一馬が寝ているだけだ。

もし一馬ならば、妻を犯されているのを黙って見ているはずがない。
再び知彦は美幸の体へ全精力を注いだ。

「あっ、あっ・・もっと強く突いて・・滅茶苦茶にして・・」

美幸に覆い被さった知彦は、汗を滴らせながら、己の性欲を果たそうと必死だった。

「・・うっ・・も、もう・・」
つづく・・・
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『風媒花』・・・第十九章

『風 媒 花』
  第十九章

途惑う知彦の手を引いたまま、美幸はベッドの上へ仰向けに寝転んだ。

「来て・・」

浴衣の帯が解けて乳房と下腹部の翳りが露になった。胸板の上でゼリーのように乳房が震えた。

「い・・いいんですか?」

「ええ、久喜さんを初めて見た時から、こうなる予感があったの」

理性を失った知彦は、浴衣を脱ぎ捨てて美幸に襲いかかった。

「あん、優しくして・・」

だが知彦の暴走は止まらない。
もう隣室で寝ている一馬のことも、清純な愛を告白してくれた清子のことも頭になかった。

発情した獣の雄は、目の前にいる雌を狩ることだけに全神経を集中した。
知彦はいきなり乳首へ吸いついた。

「あっ、ダメ・・そんな強く・・」

美幸は全身をぶるぶると震わせて、知彦の肩に両手を回してきた。
知彦は掌にあまる乳房を両手で掬うように集め、乳首を交互に音を立てて吸った。

きゅっと乳暈が粟立ち、乳首が痛そうなほど反り返った。
だがこれ以上、知彦に美幸の裸身を弄ぶ余裕はなかった。

「も、もう・・いいですか?」

組み敷かれた美幸は、喘ぐような知彦の囁きに反応して、仰向けのまま両脚を宙に浮かせた。
そして知彦の体を両脚で挟むようにして、硬い肉茎に手を添えて熱くたぎった花奥へ導いた。
つづく・・・
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『風媒花』・・・第十八章

『風 媒 花』
  第十八章

やがてその悦楽の粒子は、肉茎の先に集まって昇華しようとしていた。

「・・も、もう・・」

「ダ、ダメよ。まだ出しちゃダメ」

美幸は慌てて肉茎を口から離した。
そして悪戯っ子を戒めるように、猛ったままの肉茎を指先でピンと弾いた。
浴場を出た美幸は、知彦の体をタオルで拭きながら何度も口唇を重ねてきた。

「一旦部屋へ戻りましょう。あまり長い時間二人でいると、主人が焼きもちを焼くかもしれないから」

よほど知彦は理由を聞こうかとも思った。
だがそれを口にしたら、目の前にいる美幸が消えてしまうような気がした。

(一夜の夢なら・・)

知彦はそう心を決めた。
清子の顔が瞼を過ぎったが、今は美幸の体に思いを遂げることが最優先だった。
二人が部屋へ戻ると、さっきまで飲んでいた和室で、酔いつぶれた一馬が高鼾をかいていた。

「寝ちゃったみたいね」

「ええ・・」

子供のような無邪気な一馬の寝顔に、知彦は心の痛みを覚えた。

「ベッドへ行きましょうか?」

「・・しかし」

「いいのよ。一度寝ちゃったら、主人は地震があっても起きないから」

罪悪感が微塵もなさそうな美幸は、一馬が寝ている和室の照明を消して襖を閉めると、知彦をベッドがある洋室へ誘った。
つづく・・・
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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご 挨 拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。                
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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