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『パート妻の純情』(一)

『パート妻の純情』(一)

「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説
 
暗赤色の常夜灯が点る仄暗い寝室。
ここ札幌は、暦の上ではまだ秋だが、夜になると底冷えする寒さが忍び寄って来る。

柴崎彩子は、砂底に潜んで獲物を狙うヒラメのように、掛け布団から顔だけ出し、くりっとした目をキョロキョロ動かしていた。

「あなた」

隣の布団で寝ている夫の国夫を小声で呼んでみた。
だが轟々と響き渡る鼾は収まる気配がない。

「ねえ、あなたったら」

彩子は布団に入ったまま、片足を伸ばして思いっきり横から蹴りを入れた。

「痛っ・・じ、地震か?」

国夫はがばっと上半身を起こした。

「シッ、大きな声を出さないで。隣の部屋で寝ている明夫が起きちゃうでしょう!」

ヒステリックな彩子の言葉に、国夫は寝ぼけ眼で周囲の様子をしばらく窺っていた。
そして不機嫌そうな妻の顔を見て、ようやく自分に課せられた使命を思い出したらしい。

「・・そ、そうか、今夜は約束していたんだっけ。明夫が眠るのを布団の中で待っていたら、ついうとうとしてしまって・・」

「ついうとうとですって? ふん、すっかり高鼾みたいでしたけどね」

彩子は拗ねた言い方をして布団に潜ると、海老のように丸くなって国夫に背を向けた。

「す、済まん。そう怒るなって」

国夫は彩子の布団をそっと捲り、背後から抱くように体を密着させてきた。

「嫌いっ、デリカシーがない人なんて」

国夫の無神経さを責めながらも、彩子は下腹部の奥が妖しく疼くのを感じていた。
つづく…
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『パート妻の純情』(二)

『パート妻の純情』(二)

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結婚して十四年。
国夫は四十二歳、彩子は三十六歳になる。早いもので一粒種の明夫は、今年の春から中学校に通っている。

飽きるほど夫婦を続けてきた国夫に、今更デリカシーを期待する方が土台無理なのかもしれない。
しかも国夫は、リストラの嵐が吹き荒れる銀行で、過酷な中間管理職の立場にあった。

毎晩サービス残業が続き、身も心もボロ雑巾のように疲れ果てている。
国夫にすればセックスより睡眠の方が切実なのだろう。
銀行員の妻ならば、月に僅か二回でも、夫婦生活があることを感謝すべきなのかもしれない。

彩子は夫の苦労がわからぬほど愚かな妻ではない。
だが女は幾つになってもムードが欲しいのだ。
年一回しか抱いてくれなくても、ロマンチックに愛してくれさえすれば、それだけで女の心と体は潤いを取り戻せるのだ。

ところが国夫の愛撫にはムードの欠片すらなかった。
背後から彩子の乳房へ手を伸ばすと、パジャマの上から気忙しく揉みしだいた。

「あん・・乱暴にしないで・・」

衣擦れの音だけが響く静寂の闇に、小さく艶めいた彩子の吐息が混じり始める。
それを聞いた国夫は、乳房から早々に撤退すると、彩子のパジャマのズボンをずり下ろした。

「いやん」

ショーツごと脱がされてお尻を丸出した彩子は、鼻にかかった甘え声で国夫に形だけ抗うふりをした。
そんな彩子の名艶技に一瞥もくれず、国夫はお尻を一撫ですると、背後からクレパス伝いに淫花へと指を這わせた。

「ううっ」

彩子は不意に口を突く歓喜を呑み込んだ。
もう淫花はぐっしょりと夜露に濡れている。
せめて愛撫で一回はと願う彩子に、無情にも国夫はいきなり挿入してきた。
つづく…
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『パート妻の純情』(三)

『パート妻の純情』(三)

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(えっ、もう?)

彩子は途惑った。
確かに乳房を弄られて淫花は濡れている。
だからと言って愛撫を省略していいとは誰も言っていない。

もっとたっぷり時間をかけて愛して欲しいのだ。
だがそんな願いなど露知らず、国夫は彩子を押し潰すようにうつ伏せにすると、一気呵成に腰を動かし始めた。

「そ、そんなに、早く・・ああっ・・」

混乱した彩子は、乗り遅れまいとお尻を突き上げた。

「うっ」

だが時すでに遅し。
国夫は小さく呻くと、僅か一分も経たないうちに蜜膣から肉茎を抜いた。
そして彩子を仰向けに寝かせると、下腹部の上に白濁液を絞り出した。

「ふうっ」

一仕事終えた国夫は、満足げな笑みを浮かべて自分の布団で仰向けになった。
そして射精から僅か一分も経たないうちに、再び鼾を轟々とかき始めたのだった。

彩子はギリギリと歯噛みした。

(これで終わりなの?)

のろのろと上半身を起こした彩子は、ティッシュで下腹部を拭きながら、恨めしそうな顔で大の字の国夫を睨んだ。

中途半端に熾された埋み火を消すため、もう一度蹴起こしてやろうかとも考えた。
だが疲れて眠る国夫を見て彩子は思い止まった。
つづく…
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『パート妻の純情』(四)

『パート妻の純情』(四)

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結婚前と比べると、すっかりオジサン臭くなってしまった国夫。
髪は薄くなり、太鼓腹はタヌキも顔負けだ。雄の凛々しさなど微塵もなく、哀れなほど老いさらばえている。

だが彩子はそんな国夫でも愛おしかった。
酷く仕事で疲れていても、国夫は彩子のわがままを聞いてくれる。

ぐっすり眠りたいはずなのに、拒むことなく形だけでも彩子を抱いてくれる。
恨むどころか、感謝してもしきれない優しい夫なのだ。
彩子は風邪をひかないよう国夫に毛布をかけると、そっと寝室を後にして浴室へ向かった。

深夜のバスルーム。
熱い湯の飛沫が肌を刺す。
朦々と湧く湯気の中、彩子は自分の裸身を鏡に写して見た。

(夫ばかりを責められないかも・・)

彩子は苦笑混じりにそう呟くと、最近弛み始めた体へシャワーを向けた。
三十六歳になっても、くりっとした瞳と丸い童顔のせいで、見た目は年よりも若やいで見られる。

だが裸身となると、下腹部辺りにぼってりと贅肉がつき、ウエストの括れが浅くなってしまっている。
そして乳房は、出産による乳暈の黒ずみは消えたものの、張りを失って引力に完敗してしまっている。
つづく…
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『パート妻の純情』(五)

『パート妻の純情』(五)

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オバサンと言う現実。
それは誤魔化しが効かないほど彩子の体を蝕んでいる。

だが同時にそれは、完熟した果実のように、甘酸っぱく蕩けるような悦楽を約束してくれるのだった。
彩子はシャワーを下腹部から黒い茂みの奥へと移した。

「ああ」

中途半端に火照らせられた淫花が、再びじんじんと疼いて立っていられなくなる。
体が淫らになったのだと彩子は思う。

昔から夫婦のセックスは、今夜と変わらず淡白だった。
国夫以外の男を知らない彩子は、それが世間一般当たり前だと漠然と考えていた。

育児に追われていた二十代の頃は、夫に体を求められるのが正直鬱陶しく、その淡泊さが有難いと思うこともあった。
だが三十代半ばを過ぎると、性に対して体が貪欲になり、夫とのセックスが物足りなく感じられるようになっていた。

彩子は椅子に腰かけると、両脚を開いて剥き出しになった淫花へシャワーを近づけた。

(ああ、中途半端に火をつけるから・・)

熱い飛沫が敏感になった淫花を叩く。
シャワーは熾った淫ら火を消すどころか、手の施しようがないぐらい全身に延焼させていく。

彩子は中指を固く尖った淫芯へ伸ばした。

(はああぁぁ・・気持ちいい・・)

体が欲するままに、彩子は淫芯をこねくりながら、絶頂への階段を一人で登り始めた。
押し寄せる悦楽に彩子を邪な淫夢が過ぎる。

(男が欲しい・・)

彩子は腰をもじもじとよじりながら、やや顎を上げ加減にして瞳を閉じ、瞼に裏にある男の輪郭を描き始めた。
つづく…
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『パート妻の純情』(六)

『パート妻の純情』(六)

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細面の顔立ちに、ウエーブがかかった天然栗色の繊細な髪。
細いがきりっとした眉に、純朴さを湛える愛らしい瞳。

そして女でも敵わない光沢を帯びた艶っぽい口唇。
その瞼の裏に描かれた若い男は、艶然と彩子に微笑みかけてきた。

(・・浩平君・・)

まるで少女のように彩子はキュンと胸を詰らせた。

瞼の闇の中で、彩子は若い男のスリムな裸身を想像した。
ほっそりとしているわりに筋肉質で、ぼてぼての国夫とはまるで別の生き物に見える。
そしてその腰には、ぼんやりとしているが男性自身がそそり立っている。

(ああ・・浩平君、こんなオバサンでも愛してくれるの?)

輝くような若い肢体を前にして、彩子は自分の老いた肉体が恥ずかしくなった。
だが若い男は、微笑みながら彩子の体を抱きしめてくれた。

(浩平君・・愛しているの・・お願い、もっと強く抱いて・・)

妄想の渦に呑み込まれながら、彩子は湿った茂みの下で頭を出した淫芯を、一心不乱に揉み砕いた。

「く・・くくぅ・・」

彩子は片手で口を塞ぎ、堪えきれない喘ぎを懸命に押さえる。

(も、もういきそう・・浩平君、私、いっちゃう・・)

ガクガクと全身を震わせた彩子は、若い男に抱かれる痴態を夢想しながら、絶頂の波に突き上げられて果てた。

手から落ちたシャワーが、タイルの上で蛇のようにくねっている。
まだ荒々しい呼吸が整わない彩子は、しばらくその動きをぼんやり眺めていた。
つづく…
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『パート妻の純情』(七)

『パート妻の純情』(七)

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朝のオフィスは戦場のような慌しさに包まれていた。
鳴りっぱなしの電話とオペレーターの声が交錯し、パソコンのキーを叩く音が地響きのように押し寄せる。

東京飲料株式会社の札幌受注センター。
東京飲料は清涼飲料を製造販売するメーカーで、ビタミンC入りの健康飲料がヒットして業績を伸ばしている。

全国に二千軒ある代理店から、商品の注文を集約して受けるため、人件費や家賃が比較的安い札幌に、三年前受注センターを立ち上げた。

ここでは電話で商品の注文を受け、それをパソコンに販売データとして入力する業務を行っている。
主力となるのは女性パート社員で、注文の多い午前中だけの部隊とフルタイムの部隊、合わせて三十名ほどを雇用している。

そして彼女達を管理指導するため、センター長を含めて男性正社員が三名配属されているが、雰囲気はまさに女の職場だった。
広いオフィスの中央で、彩子は受話器を顎と肩で挟んで注文を聞きながら、ピアノでも弾くかのようにデータを入力していた。

センターが設立された当初から、彩子はパート社員として働いている。
地元銀行員としてプライドが高い夫の国夫は、彩子が家事と育児に専念することを望んでいた。

だが銀行もリストラが激しくなり、住宅ローンと教育費を抱え、国夫も悠長なことを言っていられなくなった。
明夫が小学校に通っている間は午前中のパートだったが、今は九時から五時のフルタイムに変わっていた。
つづく…
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『パート妻の純情』(八)

『パート妻の純情』(八)

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若いパート社員が彩子に駆け寄ってきた。

「柴崎さん、この商品コードを入力すると、システムエラーになるんですけど」

「ああ、これは先月終売した商品なの。代理店に電話して、リニュアルした替わりの商品でいいか確認して」

今度は遠くから彩子を呼ぶ声がする。

「柴崎さん。代理店から商品の配送時間について問い合わせが入っているんですけど、どう回答したらいいでしょうか?」

「それならこっちに電話を回して」

彩子は自分の仕事をテキパキこなす傍ら、他のパート社員の面倒もよく看てやる。

パート社員と言うと、時間を余した主婦と言う印象を持つが、不景気で就職が難しいからか、今は若いフリーターと呼ばれる女性が大半を占めている。
生来姐御肌の彩子は、そんな若い女性達の中で、キャリアや年齢からもリーダー的な存在となっていた。

昼休み。
午前の慌しさも一段落して、彩子が休憩室で他のパート社員達と弁当を食べていると、浅沼浩平が青い顔をして飛び込んできた。

「し、柴崎さん」

「ど、どうしたの? そんなに慌てて」

彩子は浩平の顔を見てドキッとした。
誰も知らないとは言え、昨夜自慰で想い描いた相手役の登場に、胸の鼓動を高鳴らせずにはいられなかった。

浩平は今年東京飲料に入社した二十二歳の正社員である。
生まれも育ちも札幌なので、ここ受注センターに配属されたらしい。
三人の正社員の中では一番下っ端で、まだ仕事を覚えるのが精一杯な新米社員だった。

すらりとした長身と、端正だが愛らしさを残した顔立ちが、若い女性パート社員達から絶大な人気を集めている。まさに浩平は受注センターのアイドル的な存在だった。
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『パート妻の純情』(九)

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浩平は彩子に泣きそうな顔で話した。

「じ、実は・・僕が処理を間違えて、午前中入力してもらったデータの半分ぐらいを消してしまったんです」

「ええっ?」

彩子は思わず大きな声を出した。
代理店からの注文データは、今日中に商品の運送業者へ送らなければ、明日の出荷に間に合わなくなる。

そうなれば全国で欠品が発生し、東京飲料の信用はがた落ちになってしまう。
浩平はがっくりと項垂れた。

「済みません・・僕、どうしたらいいかわからなくて・・」

「・・・・」

そう言われて彩子は口を噤んだ。
彩子は一介のパート社員に過ぎない。
会社の重大なミスについて対応を問われても、適切な答えを見出せる自信がなかった。

「浅沼君、上司のセンター長と課長の二人は何て言っているの?」

「自分の失敗は自分で何とかしろと」

「まあ、無責任な」

彩子はかっと怒りに全身が熱くなった。
日頃からパート社員に対して傲慢な態度で接する二人に、彩子は不満と反感を抱いていた。
個人的な恨みもある。
エロオヤジよろしく、若い女性パートには鼻の下を伸ばす二人だが、オバサンの彩子には優しい言葉ひとつかけもしないのだ。
つづく…
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『パート妻の純情』(十)

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涙目になってしょげ返っている浩平。
そんな姿が彩子の母性本能を掻き毟る。

(何とか浩平君を助けてあげたい)

放って置けない何かが浩平にはある。
冷静に考えれば、二人の上司が言うように、浩平が自分で何とか解決しなければならない問題だろう。
パート社員に相談すること自体、甘えていると言われても仕方ない。

(だけど・・)

彩子は薄々気がついている。
正社員とパート社員と言う関係以上の感情を、彩子自身が浩平に抱いている事実を。

彩子は周囲のパート社員達に呼びかけた。

「今日残業できる人はいる?」

通常パート社員に残業はない。
だが浩平が消してしまった午前中のデータを復元するには、残業してもう一度受注票から入力し直すしか方法はない。
勿論残業代は出ない。

「浅沼さんが困っているなら」

若い茶髪の娘が手を挙げた。

「私も浅沼さんのためなら残業してもいい」

マスカラ過多のパンダ娘が立ち上がった。
残業を希望するパート社員が十名を越えたところで、彩子は具体的な業務手順と役割分担を指示した。

「有難うございます」

浩平は彩子の手を押し頂くようにぎゅっと握った。

「私よりも若い子にお礼をいいなさい」

彩子は浩平をそうたしなめると、握られた手をそっと腰の後ろに隠した。
若い娘達一人一人に頭を下げる浩平を見ながら、彩子は握り締められた手の感触を秘かに噛み締めた。
つづく…
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プロフィール

紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご 挨 拶
「妄想の座敷牢に」お越しくださいまして ありがとうございます。 ブログ内は性的描写が多く 含まれております。 不快と思われる方、 18歳未満の方の閲覧は お断りさせていただきます。                
児童文学 『プリン』
  
『プリン』を読む
臆病で甘えん坊だった仔馬は、サラブレッドの頂点を目指す名馬へと成長する。
『プリン』
だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
『プリン』を読む

作 品 紹 介
※ 小説を読まれる方へ・・・   更新記事は新着順に表示されますので、小説を最初からお読みになりたい方は、各カテゴリーから選択していただければ、第一章からお読みいただけます。
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